ノープレイ ノーエラー(No Play No Error)というのは、試合に出なきゃエラーもない。って意味だよ。
エラーしない絶対の方法は試合に出ないことさ。失敗したくなかったら、なにもしちゃいけない。動かずしゃべらず、じっとしていなければいけない。だって、何かをやる時に、間違いや失敗するのはつきもの。つまりは失敗こそが、君はなにかに挑戦したって証拠でもあるんだ。
だって考えてみてよ、君がただ毎日同じことをしていたらなかなか失敗できないよね。
朝、顔を洗うのに失敗できそう?歯磨きは?学校への道を迷えそう?友達の名前を間違えられそう?
毎日まいにち同じことをやっていると、どんどん上達しちゃうよね。失敗する方が難しかったりする。
でも、きょう君が生まれてはじめてなにかに挑戦するとしたら?はじめて授業で手を挙げてみる。はじめて知らない子に話しかけてみる。はじめての場所に行ってみる。
どうだい?失敗できそうかい?
君は失敗が怖い?恥ずかしい?
失敗すると君を笑う人がいるかな?
もちろん笑うさ!
僕は長い間、いろんなところに行っていろんな人に会ってきたけれど、実はみんなみんな人の失敗話が大好きなんだ。そしてたいてい笑うんだ。
だた、失敗話を聞いて笑う人たちには、大きく2つのタイプあることに僕は気がついたんだ。
1つめは、君の失敗を心から喜んでくれる人たち。
歩きはじめたばかりの赤ちゃんが、こてっと転んじゃったら笑っちゃう感じわかるかな?可愛くてかわいくて「がんばれー!」っていう気持ち。赤ちゃん本人はきっととっても悔しいと思う。泣き出しちゃうかもしれない。でも、見ている方はつい笑っちゃう。自分もあんな頃があったな〜と優しい気持ちになるよね。
2つめは、君の失敗を馬鹿にして笑う人たち。
きっと君が恐れているのは、こういう風に笑われることだよね。僕の経験からすると、こういう人たちは君の頭の中に住んでいることが多い。君の失敗を馬鹿にする人は、君の周りに実際にいるかな?もしかして、君が勝手に「馬鹿にされるはずだ」と思い込んでいることはないかな?もし実際にいるのなら、それは可哀想な人たちだね。その人たちは、誰よりも失敗を恐れている人たちだ。失敗が怖くて怖くてたまらないから、自分はぜったい失敗しないところにいて、失敗した君を見て安心して笑っているんだ。
君自身はどっちのタイプかな?
もしも君が失敗を恐れているのなら、あたまの中に君自身の失敗を馬鹿にする君がいるのかもしれない。そんなの、さっさと追い出しちゃいなよ。
実際に君の近くにそんな人たちがいたら?そんな人の話は聞かなくていいんだよ。たとえそれが君のとっても大切な人だったとしてもだよ。人を大切にすることと、その人の言うことを全て聞くことは別なんだ。他の部分で存分に大切にしてあげればいい。君の尊厳は君自身で守らなきゃいけないんだ。
小さな失敗をたくさんして、どんどん大きな失敗を積み重ねているうちに、君の失敗を笑う人は少なくなる。
君は変化に気づくはずさ。いつの間にか、君の失敗が誰かを勇気づけているということに。そして君の失敗を尊敬する人たちが出てきていることに。
マンガの主人公やヒーローって、失敗ばっかりしてるよね?気づいてた?
でも笑いたい気持ちより、「すごいなー!」とか「うゎー!僕もやってみたいな!」って気持ちが出てこないかな?君もそうなれるんだよ。なれるに決まってる。
さぁ、君は今日どんな失敗をする?